Q&A

Q1.「一般社団法人  Team 友だち100人できるかな」ってどんな組織?

A. 子どもを取り巻く環境は大きく変化しており、子どもたちを健全に育てるために不可欠な「自然とつながること、人とつながること、社会とつながること」ができにくくなっています。
 学校教育の現場では、先生たちが増え続ける業務の中で奔走しておられ、家庭では、保護者の皆様がそれぞれ多忙な仕事や家庭の事情によって、なかなか子どもたちに向き合うことができなくなっています。こうした中で、「共同体意識」すなわち「チーム意識」が薄れ、個化傾向が強まっているのが現実です。
  また、同時に先人の知恵や大自然の中から学んできた「生きていくための学び」も失われつつある傾向です。人々とともに生きていくこと、人と人の間で生きていくこと、また、大自然の中で生かされていること、先人の知恵を学ぶことは人間にとって不可欠な学びであり、一人ひとりが持っている可能性を磨くことにほかなりません。こうした学びが人々のスイッチをオンにするのです。
 これからの時代は、家庭、学校、地域をつなぎ、幼児から高齢者までが互いに学び合う組織が必要なのです。自然とつながり、人とつながり、社会とつながることで豊かな人生を創るとともに地域の文化・教養を高めたいという願いのもとに誕生したのが、この「Team 友だち100人できるかな」です。

Q2.「代表理事」ってどんな人? 「理事、スタッフ」はどんな人たち?

A. 前述したように、これからの時代を見据えて子どもたちを育てる組織、また、年齢を問わず高齢者までが学ぶ組織が必要だという信念で「Team 友だち100人できるかな」を興したのは小谷彰吾と、同じ思いをもって幸せな地域づくりに尽力していらっしゃる皆様方です。
 小谷は小学校教師15年、高校教師18年、5つの大学で教師を目指す学生たちの教職課程非常勤講師、現在は大学教授として保育のプロの養成に関わっています。また、県内の小中学校、地域の社会教育、企業の研修で「よりよく生きる」をテーマに年間30回程度の講演をさせていただいています。
 その他にも各地域に『論語』を中心とした先人の言葉に学ぶ講座を開設し、皆様と共に学ばせていただいています。中でも笠岡諸島「飛島」での『飛彰塾』は、島民の皆様とともにそのルーツを含め5年目を迎えました。
 理事やスタッフは、大学教授など教育のプロの皆様、企業の社長・役員をはじめ、地域の教育に貢献されている皆様で、いずれもより多くの人々の豊かな人生、平和な未来を願い、貢献したいと賛同してくれた方々です。
 私たちの願いは、地域の皆様一人ひとりが文化・教養を高め、豊かで明るく楽しい人生を送っていただくこと。そして、次世代を担う子どもたちから高齢者までの皆様が、自然とつながり、人とつながり、社会とつながってともに学び合い、地域の明るい未来に向けて健全な土壌を創ることです。

Q3.具体的にどのような事業をおこなうのですか?

A.これまで学校勤務時代に積み上げてきた実践を学校から切り離し、より制約の少ない自由な発想の中で、発展・進化させていきたいと考えています。

【子ども対象事業】
 例えば、最初の事業となる「夏休み子ども宿題合宿」。非日常の大自然の中で、親元を離れ、仲間とともに勉強します。「日常の当たり前」の中で気づかない「ありがたみ」をはじめとして、多くの新しい発見があることでしょう。
 これを皮切りに、子どもたちが大自然の中で遊び、学べる「土曜日学校」を毎月1回程度開催していきたいと考えています。仲間とともに汗をかく、島民な方から学ぶ、大自然の偉大さを知る・・・。「飛島」を元気な子どもの笑い声でいっぱいにしたいと考えています。
 「飛島」には、失ってはならない伝統文化がたくさんあります。そうした伝統文化、風習・習わしの中には、大切な人々の平和、健康安全への祈りや願いが込められているものばかりなのです。

   【子育て世代対象事業】
 そして、実は最も必要であると考えているのは、「子育て世代の親の学び」です。子どもたちの「今」は、将来を決めていく大切な「今」です。二度とない「今」なのですが、子どもたちを磨き育て、輝かせていくことができる環境や機会がどんどん減ってきています。
 そして、将来の幸せのために身につけるべきことを悪気なく、知らず知らず残念な「今」になっていることがたくさんあるのです。例えば、言葉、所作、立ち姿・・・ちょっとしたこうした習慣を変えるだけで劇的に変わるのが子どもたち。子どもたちがそれを身に着けることができるか否かは、親の教育にほかなりません。すなわち「文化的財産」です。
 さらに、同じ子育て世代の皆様が一堂に会することで様々な情報交換ができます。日頃の悩みをはじめ子育てについて皆様と一緒に過ごすことは非常に価値あることだと考えています。

【一般対象】
 激動の時代の中で、ついつい自分を見失いそうになるものですが、古典、すなわち先人たちの教えが大きな示唆を与えてくれるものです。中でも特に『論語』は、2500年の歴史を超えて、現代を生きる私たちによりよい生き方在り方を示してくれています。
 現在、笠岡諸島飛島での『飛彰塾』、笠岡市吉田公民館での『論語教室』、岡山市での『論語勉強会』など、地域に『論語』の学びの輪が拡がりつつあります。こうした学びの輪をそれぞれの地域に灯し、『論語』をはじめとして先人の言葉をもとに皆様と「よりよい生き方」を考えていく時間は、なんとも楽しい充実した時間であり、歴史をつなぐバトンランナーとして自分を高めることができているように思います。
 是非、皆様の地域にもこの「学びの灯り」を灯しましょう。まずは、私たち大人が、率先垂範。子どもたちが憧れるような大人を目指したいと願っています。

【企業人対象】
 激動の時代。今までとはまったく異なる時代へと突入していきます。キャシーデビットソンの「現在の小学校高学年の児童が就職する頃には、65%が今はない職業に就く。」と言われているように、企業寿命が20年を切り、やがて10年を切っていきます。
 これまでのように少数のリーダーと多数のフォロワーで構成される組織ではなく、また、従順だけでは能力を発揮していく事が困難な時代への突入です。つまり、主体性、創造性をもって踏み出していく「突破力」と、クランボルツのハップンスタンスセオリーに見られるように偶然の連続の中でしなやかに生きていく「対応力」が求められるのです。
 そういう時代こそ、逆にチャンスです。先人の教えや知恵、歴史を学ぶことで、アンカーが生まれます。つまり「根っこ」です。この「根っこ」をしっかりとつくり、しなやかな竹のように生きていく企業人を育成しなければなりません。
 現在、すでに2社の企業に毎月一回の研修に出向き、共に「自己を磨く学び」を展開しています。仕事は「人格」に尽きるものです。すべての人がもっている可能性を磨き、未来への可能性を引き出していきたいと願っています。

【教師対象】
「教師が変われば、未来が変わる。」激務の中で、若い先生たちは日々、闘っています。しかし、ワイングラス構造の年齢構成の中で、OJTが思うように機能していないケースもしばしば。
 また、保護者の価値観の拡大、学力観の変更など、激変するスピードも加速するばかり。そうした中で行政研修だけでは、なかなか元気が出ることもありません。そこで、若い先生を中心に「出会い」の場を設け、悩みや実践を共有するとともに、知を統合して明日への活力を生む研修が必要なのです。
 もちろん、私たちの考える「研修」は、体験中心。「遊びの中にヒントがある。」
 特に、特別活動、総合的な学習の時間、特別の教科道徳に直接反映させていくことができるような体験や議論をのびのびと展開したいと考えています。

Q4.今後どのような事業を計画していますか?

A.平成29年度、2泊3日の「夏休みこども宿題合宿」を実施しました。約20名の小学生と6名の大学生・中学生ボランティアが参加してくれ、とても楽しく、意義ある活動となりました。平成30年度は実施直前に豪雨災害に見舞われ、残念ながら中止となりました。
 平成31年度は年間を通じた行事を計画しています。学校では学べなくなっている学び、家庭と学校、地域をつなぐ学び、年齢を超えた縦軸づくりを積極的に展開していきたいと考えています。